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教育ローン&我が子の教育

教育ローンにまつわる奮闘と教育費情報について書いていきます

国の教育ローン審査で重要なポイントは?奨学金審査との比較と相違点

worried

《この記事で分かること》

国の教育ローンは収入が少なくてもOK

国の教育ローン審査で重要なポイント

自己破産など、信用情報に不安がある場合は?

奨学金審査との違い

大学などへの入学・進学費用として使える公的ローンとして多くの人が利用するのが国の教育ローンです。しかし公的ローンとはいえ、もちろん審査はあります。

国の教育ローン審査は本当のところ、甘いのか厳しいのか、どっち?この記事では、国の教育ローン審査で重要なポイントを解説します。

国の教育ローンが入学金として多く使われる理由

Don't Worry

日本政策金融公庫の「国の教育ローン」は、大学などに進学する前の入学金や授業料などの納付金として活用されることが多い公的教育ローン制度です。2017年5月現在の金利は年利1.81%。学資保険などで教育費を用意している家庭も多いでしょうが、子どもが生まれる時点で契約していた保険額が、学費の高騰で全然足りない!という家庭も。安心して使えるローンとして利用者は多くなっています。

国の教育ローンと同様に利用者の多い奨学金は、高校在学中に予約採用であらかじめ申し込んでいても、初回の申し込みが最も早くても4月。場合によっては5月~6月頃にずれ込むことも少なくありません。したがって、入学前に支払う入学金や諸経費、学費には奨学金を充てることができません。

国の教育ローンは1年365日、いつでも申し込みが可能です。したがって、入学前のどのタイミングでも、インターネットや郵便、本支店の店頭窓口で申し込めば、だいたい20日程度で融資可能となっています。

申込みは混み合う受験シーズンを避けて、早めに申込み~審査・手続きまで終わらせておくのが、スムーズに利用するコツです。合格通知をもらったら、融資の依頼をしましょう。

早めに動いておくと、最悪、審査落ちした場合でも、教育費プランを練り直す時間があります。日本政策金融公庫では、国の教育ローンの申込時期を「実際にお金が必要になる2~3か月前の申し込み」と推奨しています。

kyouikuloans.hatenablog.com

ずばり国の教育ローンの審査は厳しい?どこを見られる?

Blue-sky Thinking

知恵袋などをみると、「国の教育ローンの審査って、厳しいの?」と悩んでいる人、本当に多いですよね。

国の教育ローンの審査を甘いというか厳しいというかは、申し込む人の状況にもよると思います。ただ、銀行教育ローンなどと比較すると、ある一定の状況の人には、国の教育ローンははるかに借りやすい、と言えます。

国の教育ローン審査は収入が少ない人にやさしい!

というのも、国の教育ローンが銀行教育ローンと決定的に違う点は、国の教育ローンの利用条件に、収入の上限が決められている、という点です。

たいていのローンでは、収入が多いほうが有利で、審査にも通りやすいのが一般的な常識です。しかし、国の教育ローンは収入の少ない人を助ける、という主旨から、世帯年収に申込み上限が決められていて、その金額を超える人は審査に通ることができません。

 

国の教育ローン/年収制限

扶養している

子の人数

世帯年収の上限

事業所得者の

所得上限

特定の用件を

満たす場合

1人

790万円

590万円

990万円/事業所得者は770万円

2人

890万円

680万円

3人

990万円

770万円

 

4人

1090万円

860万円

 

5人

1190万円

960万円

 

つまり、銀行教育ローンなどをさほど心配せずに借りられて利息も払える人は、他の金融機関に行ってください、ということ。日本政策金融公庫の「国の教育ローン」ホームページでも、収入(所得)に下限はありません、と明記されています。つまり国の教育ローンは収入の少ない人が使いやすくなっていて、そういう点では「審査に甘い」と言えます。

注:ただし審査は個別の事情が関わってきますので、年収が少なくても必ず通る、という意味ではありません

親が借りるローンなので、親の信用情報が重要

国の教育ローン審査では、申込者(親・保護者)の勤務・収入などとともに、信用情報がチェックされます。したがって、
〇親が消費者金融(アローとか……)に多額の借り入れがある
〇多数のカードローンの契約を持っている
〇あちこちでキャッシングしたりして借入している
〇借金の返済が滞る(延滞を起こしている)
などの不利な情報が記録されていた場合は、それが元で審査落ちすることはあります。この点は、一般的なローン審査と同様に考えると良いでしょう。

国の教育ローン審査で重視されるポイント

国の教育ローン審査では、主に次の点が重視されると考えると良いでしょう。

〇世帯収入が基準内かどうか
〇公共料金の支払いが滞るなど、極端にお金に困っていないかどうか
〇申込者(親・保護者)の信用情報に不備がないかどうか

kyouikuloans.hatenablog.com

親の信用情報に不安な点があっても利用できる?

No Worries

条件を満たせば、幅広い人が使いやすく審査も通りやすいといえる国の教育ローン。では申込者(親・保護者)の信用情報に不安がある場合はどうでしょう?

債務整理

借金が返せなくなり、債務整理をしている場合は、国の教育ローンと言えども審査は甘いとは言えません。とくに今債務整理をしている場合は、新たな借り入れはできません(弁護士さんにさじを投げられますよ……)。

また、債務整理には「任意整理」「特定調停」「個人再生」「自己破産」の4種類があります。「任意整理」「特定調停」の場合は5年程度事故情報が信用情報に記載されていますので、その間の利用は難しいです。「個人再生」の場合は5年~10年は信用情報に記載され、官報にも記載されます。

自己破産

とくに自己破産の場合は、借金が全額免除される一方で、財産の処分が必要になります。信用情報がきれいになるまでに10年かかり、かつ官報にも記載されます。

国の教育ローン審査の内容は公表されていませんので、申込者の状況により、相対的に判断されている、ということしか外部からは分かりません。しかし、やはり信用情報にマイナス情報があれば、審査通過は不可能と考えられるでしょう。

kyouikuloans.hatenablog.com

国の教育ローンと奨学金、審査で違う点はどこ?

Worry

上で説明したように、一般的なローンと同じように、国の教育ローンでは申し込む親・保護者の信用情報が、重要視されています。なぜなら、親が借りて親が返済するローンだからです。

しかし、奨学金はどうでしょう?
日本学生支援機構奨学金は、申込者が学生本人で、返還も卒業後に学生が行います。つまり、お金の動きの中に、親は関与していません。したがって、親の信用情報は基本的に無関係です。

「基本的に」と言ったのは、信用情報が照会されることもある、という点からです。それは、親に連帯保証人を依頼した場合です。

奨学金の連帯保証人になる場合、連帯保証人の職業や収入、信用情報が審査されます。この時に、依頼した保証人にマイナス情報があると、ここが原因で奨学金の審査に通らないことになります。

しかし、対処法もあります。連帯保証人を依頼せず、機関保証を利用するのです。毎月の貸与金額から一定の保証料が差し引かれてしまいますが、連帯保証人の信用情報に悩むこともなく、家族や親戚に連帯保証という思い責任を負わせることなく、奨学金が利用できます。

なお、機関保証を選択した場合でも、保護者の名前や住所などの連絡先は書類に記載させられます。これは、万が一本人と連絡がつかなくなった場合の「連絡先」という扱いなので、審査とは直接関係ありません。ご安心ください。

kyouikuloans.hatenablog.com

国の教育ローンと奨学金は審査基準を比較して使い分けしよう

〇国の教育ローン審査は申し込む保護者の信用情報が重要
奨学金は機関保証を利用すれば、親・保護者の信用情報は無関係

kyouikuloans.hatenablog.com

どうしても使いたい?国の教育ローンを使うメリット

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最後に国の教育ローンのメリットについてまとめておきましょう。奨学金と比較されることの多い国の教育ローンですが、それぞれの特長を知って、上手に組み合わせて使うのがおすすめですよ!(もちろん併用も可能です)

金利が低い

国の教育ローンは、民間の銀行の教育ローンと比較すると、低金利設定の年利1.81%になっています。奨学金に申し込むと、奨学金書類と一緒に国の教育ローンとろうきん教育ローンの案内が同封されていることがありますが、2017年5月現在、ろうきんよりも金利は低くなっています。

参考:ろうきん教育ローン金利

ろうきん教育ローン

団体会員

生協会員

一般

証券貸付型

(10年固定金利

2.40%

2.60%

3.40%

カードローン型

(変動金利

2.90%

3.18%

取り扱い無し

固定金利

申し込み時の金利がずっと適応されるので、返済計画が立てやすく、安心感が大きいです。ただし利用途中で金利引き下げになっても、変更はありません。

返済期間が15年と長い

銀行教育ローンは返済期間が10年になっているのが一般的ですが、国の教育ローンは15年となっています。返済期間にゆとりを持たせてあるのが特徴です。

母子家庭・父子家庭などへ金利・保証金・返済期間の優遇がある

母子家庭や父子家庭、世帯年収200万円(所得122万円)の家庭、子ども3人以上を扶養する世帯年収500万円(所得346万円)の家庭では、金利の優遇措置があります。2017年5月現在の優遇金利は1.41%(固定金利)です。

また、交通遺児家庭・母子家庭・父子家庭では、(公財)教育資金融資保証基金の機関保証を利用する場合の保証料が通常の2/3になります。

返済期間も通常15年のところ、交通遺児家庭や母子家庭、父子家庭、世帯年収200万円(所得122万円)の家庭、子ども3人以上を扶養する世帯年収500万円(所得346万円)の家庭では、18年まで延長が認められています。

さまざまな教育資金に利用できる

国の教育ローンは対象となる学校が多く、利用使途が広いことで知られています。

よく取り上げられる、大学や専門学校への入学資金だけでなく。中学校卒業以上の子供に必要な、いろいろな教育に関わる用途に利用できます。

国の教育ローンは

中学校以上の教育費用に利用できる!

対象になる学校

使いみち

大学・短期大学・大学院

専修学校・語学学校・予備校・デザイン学校

高校・高等専門学校・特別支援学校高等部

原則6か月以上の留学

職業能力開発学校など

幅広い学校・教育施設が対象

入学金・授業料などのいわゆる学校納付金

受験料・受験校までの交通費や宿泊代などの受験費用全般

在学のための生活費(下宿代・アパートの敷金なども可)

教材費・教科書代・定期代・修学旅行費用・研修旅行費用・パソコン代・国民年金保険料などへの利用も可

受験前でも申し込める

国の教育ローンは1年中いつでも申し込みできるので、奨学金が入金されるまでのつなぎや、学年途中の教育資金切れにも対応できます。

ただし申し込みから融資までだいたい20日程度かかるほか、追加融資であっても、再度すべての申し込み書類を揃える必要があります。

子どもひとりずつに350万円まで利用できる

国の教育ローンは、申込者あたりの利用上限額は設定されておらず、こども一人につき最高で350万円まで利用可能となっています(もちろん審査により希望した全額が融資去れない場合はあります)。

したがって、例えば長男に300万円使っているから、次男には50万円しか融資が下りない、ということはありません。

機関保証を利用すれば連帯保証人を立てなくても利用可能

国の教育ローンを利用するには、連帯保証人を立てる必要があります。しかし、進学者・在学者から見て4親等以内の親族の中から、申込者と別世帯・別生計の人を選ばなくては行けません。したがって、例えば父親が申し込んで母親(申込者の配偶者)が連帯保証人になる、というパターンは使えません。

具体的には別に住んでいて、家計が全く別になっている祖父母とかおじ・おばなどが連帯保証人になるケースが多くなっています。しかし連帯保証人とは重責なので、頼みにくいと感じる人も少なくありません。

そのような場合でも、(公財)教育資金融資保証基金による機関保証を利用すれば連帯保証人を立てずに、国の教育ローンを利用できます。一定の保証料は必要ですが、融資分から差し引かれるので、別枠で用意する必要はありません。

インターネット申し込みを利用すれば店舗に行かなくてもOK

国の教育ローンは、公庫の窓口以外でも、最寄りの銀行や信用金庫、農協などでも取り扱っています。しかし、インターネットから申し込みを行い、必要書類などをすべて郵送で提出すれば、一度も店舗窓口に行かずに手続きできます。実際に筆者もそのようにして申し込みを行いました。

教育費の借り方には、色々な方法があります。早めに教育費調達プランを立てて、合格通知を安心してもらいたいものですね。

以上「国の教育ローン審査で重要なポイントは?奨学金審査との比較と相違点」という内容でした。

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参考リンク:

国の教育ローンの申し込みについてはこちらをぜひお読みください。筆者の実体験から得た耳寄り情報をまとめています。

kyouikuloans.hatenablog.com

国の教育ローンは追加融資可能です。

kyouikuloans.hatenablog.com

国の教育ローンの返済についてはこちらでまとめています。

kyouikuloans.hatenablog.com

今年申し込む人は必読!

kyouikuloans.hatenablog.com

国の教育ローンで利用する保証団体について知りたい方はこちらへ。

kyouikuloans.hatenablog.com