日本学生支援機構の奨学金は、高校卒業前の7月頃までに申し込む「予約採用」がおすすめ、と言われています。なぜおすすめなのでしょうか?また、本当にほとんどの人が予約採用で申し込んでいるのでしょうか?
今回は平成28年度の資料を基に、奨学金新規採用者の、採用時期別の利用者数を確認してみましょう。合わせて予約採用をしそびれてしまった場合、または予約採用で採用されなかった場合の、JASSO奨学金申し込み方法についてお伝えします。
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なぜ「予約採用」がおすすめされるのか?
日本学生支援機構の奨学金は、できるだけ高校3年生のうちに申し込むように、と言われます。それは、このような理由からとなっています。
在学採用は、大学ごとの採用枠に差がある
貸与型奨学金の予約採用は、全国の主に高校3年生が一斉に申し込んだうえで、採用者が決定します。高校ごとの枠が決まっている訳ではないので、○○高校は採用されやすい、とか××高校は枠が少なくて取りにくい、などということはありません(給付型奨学金は高校ごとに推薦枠があります。念のため)。平等な条件で審査が行われます。
しかし、大学や専門学校に進学後の採用枠は、大学ごとに割り当てが異なります。例えば返還延滞率が高い大学・学校は、採用枠が減らされている可能性があります。条件を満たしていても、大学によって採用されたり、不採用になったり……と不平等なケースが出てきます。
予約採用で採用決定後、貸与額などを変更したり、辞退したりできる
平等に審査される、と言っても、入学の10ヶ月も前に決められないよ……と悩む人もいますが、予約採用は貸与額などほとんどの項目を入学後の進学届(奨学金を正式に利用するための届け出のこと)で変更可能です。
また、採用されていたけど、利用しなくてもよくなった、という場合は、進学届を出さなければ自動的に辞退扱いになります(特別な手続きは不要です)。予約採用は落ち着いて学費対策を考えるための、保険的な役割もはたしてくれます。
予約採用は「春」が主流。第二種なら「秋」募集も!
予約採用は入学前年の春(5月~7月)に申し込みますが、第二種(有利子奨学金)に関しては、秋にも募集が行われます。10月頃の募集になりますので、予約採用希望の場合は注意しておきます。
第一種(無利子)を春の予約採用で申し込みしていない、または採用に落ちた、という場合は……
第一種を希望していたのに、春の予約採用で申し込めなかった人や、申し込んだけど落ちてしまった、という場合は、大学入学後の「在学採用」で再度申しこめます。
しかし、どうしても奨学金が必要、という場合は、とりあえず第二種を秋募集で申し込んでおくのも一案。また、受験予定の大学などで、出願前に申し込める給付型の予約奨学金を扱っていないか、調べてみましょう。
予約採用ですべて落ちた、という場合は……
在学採用にチャレンジできます。入学後の大学等で説明会に必ず参加し、申し込みを行ってください。
本当にみんな予約採用を使っている?予約採用と在学採用の比率
在学採用、といっても、少数派だったらちょっと気後れするな……という方は、こちらのデータをご覧下さい。
これは平成28年度奨学金に、新規採用された学生数をまとめたものです。
引用:平成28年度業務実績等報告書 独立行政法人日本学生支援機構 (PDFで開きます)
▼平成28年度のJASSO奨学生新規採用数
区分 |
採用者総数 |
予約採用者(割合) |
予約採用以外(割合) |
第一種奨学金 |
164,755 |
106,623(65%) |
58,132(35%) |
第二種奨学金 |
273,382 |
190,398(70%) |
82,984(30%) |
合計 |
438,137 |
297,021(68%) |
141,116(32%) |
単位:人
だいたい利用者全体の7割が予約採用で申し込み、残り3割は在学採用やその他の採用(緊急採用など)となっています。
第一種に限って言えば、入学後に採用になった人の割合が、全体平均より高くなっています。第一種に予約採用で落ちてしまった場合も、入学後に枠があれば、在学採用で第一種が利用できるかもしれません。希望者は手続きを忘れないように行いましょう。
以上、奨学金の申し込みチャンスはまだある?予約採用と在学採用の比率、という内容でした。
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