教育費の高騰が問題になっている昨今、大学生のほぼ半数が利用しているといわれるのが、日本学生支援機構の奨学金です。来年度の予約採用の申込みが早くも6月ごろから開始されますので、今年度高校3年生になったお子さんをお持ちのご家庭では、我が家のケースで申し込めるのかどうか、が気になる人も多いでしょう。当ブログでも、このところ「奨学金の審査落ち」をテーマにしたこちらの記事をよく読んでいただいているようです。
ここでは申込み前に最も気になる、奨学金の審査基準についてお伝えします。
- 基本中の基本:奨学金の予約採用とは?
- 奨学金では申込み条件のことを「採用基準」と言います!
- どんな生徒が応募できる?
- どこで申し込むの?
- 採用基準は?学力基準と家計基準があります。
- 奨学金の学力基準
- 奨学金の家計基準
- 「親(保護者)の信用情報に不安がある場合、審査落ちしますか?」
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基本中の基本:奨学金の予約採用とは?
奨学金は、学生本人が教育費のために借りるシステムです。進学前の申込みが盛んに言われていますが、実は大学や短大、専門学校などに進学してからでも、申込み自体は可能です。しかし、ほとんどの人は、入学前年の6月頃に募集される「予約採用」という採用方法に応募しています。
奨学金は多くの学生が利用しますが、貸与可能な予算が毎年決まっています。したがって、入学後の申込みで、万一採用枠が残っていなかった場合は、申し込んでも利用することはできません。したがって、あらかじめ採用枠を押さえておく、つまり「予約」できる時に、早めに申し込んで確実に使えるようにしておくのが安心です。
奨学金では申込み条件のことを「採用基準」と言います!
では、奨学金の予約採用時の採用基準について解説しましょう。今年度より給付型奨学金の先行募集が行われていますが、今回は従来通りの貸与型奨学金の予約採用で、かつ大学進学を希望する場合についてお伝えします。短大や専門学校などもほぼ同等の内容ですが、詳細は日本学生支援機構(JASSO)のHPなどでご確認ください。
どんな生徒が応募できる?
予約採用の申込資格は、次のような生徒です。
(1) 当該年度末(進学の前年度末)に高等学校又は専修学校(高等課程)を卒業予定のこと。
(2) 高等学校又は専修学校(高等課程)を卒業して2年以内で、かつ大学・短期大学・専修学校にまったく入学していない場合(浪人生など)も対象。
(3) 高等学校卒業程度認定試験もしくは大学入学資格検定に合格している、入学前の人。まだ大学等へ入学したことのない人が対象。また、科目合格者で基準に該当する人。
どこで申し込むの?
上の申込資格のうち、(1)(2)の場合は、在籍校(高校など)または卒業校(高校など)で申込み手続きを行います。(3)の場合は日本学生支援機構に直接申し込みを行います。
採用基準は?学力基準と家計基準があります。
貸与型奨学金には無利息の第一種、利息がつく第二種があり、それとは別に入学の際に1度だけ別枠で貸与される入学時特別増額奨学金というものがあります。特別増額奨学金は、第一種・第二種を申し込む時に、「利用希望」としてセットで申し込みます。特別増額だけ単体で申し込むことはできません。
奨学金の採用基準(審査基準)は、学力基準と家計基準の2つのポイントでチェックされます。
奨学金の学力基準
●第一種の学力基準
(1) 高等学校(または専修学校高等課程)の1年から申込時までの成績の平均値が3.5以上
(2) 高等学校卒業程度認定試験または大学入学資格検定に合格した人、もしくは科目合格者で機構の定める基準に該当する人
●第二種の学力基準
(1) 高等学校(または専修学校高等課程)における学業成績が平均水準以上と認められる人
(2) 特定の分野で特に優れた資質能力があると認められる人
(3) 大学における学修に意欲があり、学業を確実に修了できる見込みがあると認められる人
(4) 高等学校卒業程度認定試験(大学入学資格検定)に合格した人、もしくは科目合格者で機構の定める基準に該当する人
●入学時特別増額奨学金の学力基準
第一種・第二種に申し込んでいることが前提の増額なので、特に学力基準はありません。
奨学金の家計基準
奨学金の利用には、主に家計を支えている人の収入・所得の上限額の目安が規定されています。また、上限額は世帯人数によって異なります。この収入・所得がこの金額を上回る場合は、奨学金の利用が難しくなります。
●第一種の家計基準
世帯人数 |
給与所得者 |
給与所得以外 |
3人 |
657万円 |
286万円 |
4人 |
747万円 |
349万円 |
5人 |
922万円 |
514万円 |
●第二種の家計基準
世帯人数 |
給与所得者 |
給与所得以外 |
3人 |
1,009万円 |
601万円 |
4人 |
1,100万円 |
692万円 |
5人 |
1,300万円 |
892万円 |
●入学時特別増額奨学金の家計基準
(1) 奨学金申請時の家計基準での認定所得金額が0(ゼロ)評価となる人。(4人世帯の給与所得者の場合で、収入が400万円以下が目安)
(2) (1)以外の人で国の教育ローンに申し込んだけど審査落ちして利用できなかった人。
(2)の場合は、国の教育ローンを審査落ちしたあと、「日本政策金融公庫の『国の教育ローン』が利用できなかったことについて(申告)」という書類に、国の教育ローン借入申込書と、融資できない旨を記載した通知文(審査落ちしたときに、日本政策金融公庫から送られてきます)を添付して提出し、手続きを行ってください。
「親(保護者)の信用情報に不安がある場合、審査落ちしますか?」
インターネットの掲示板では、よく「親がブラックだったら奨学金は審査落ちしますか?」といった内容を見かけます。
奨学金は学生自身が申込むものなのですが、2010年4月より日本学生支援機構が全国銀行個人信用情報センターという信用情報機関を利用し始めたため、親の信用情報が審査に影響するのでは……と心配する人が後を絶たないようです。
奨学金の詳細な審査内容は公表されていない以上予測の範囲を出ませんが、信用情報センターの利用は「61日以上の奨学金延滞者を登録することで、悪質な延滞を防止する」目的で導入されていることから、奨学金の申込時に保護者の信用情報が深くかかわっているとまでは言い切れないかと思います。
ただ、奨学金の利用には保証人と連帯保証人を定めないといけません。信用情報に不安のある保護者や親せきに保証人を依頼した場合、保証人の信用情報を照会されて、不利な状況になることはあると思います。
しかし、奨学金には「機関保証」という制度があります。保証人を立てない代わりに、保証機関(公財)日本国際教育支援協会に一定の保証料を支払って、連帯保証してもらいます。この場合は保証人・連帯保証人を立てなくてよいため、保証人の信用情報を気にする必要はありません。
審査落ちの一番の理由は家計収入の多さといわれています。利用できるかどうかは、まず会社から配布されている平成28年度(平成27年分)の所得証明書または(非)課税証明書や確定申告書(自営業の場合)などを取り出して、確認してみましょう。奨学金の審査基準は複雑に感じる一面もありますが、わかりにくい場合は在籍校の事務所で聞いてみるのが一番です。
以上、「奨学金の審査基準:予約採用時の採用基準とは?所得制限はある?親の信用情報は?」の内容でした!
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参考リンク:
奨学金審査の情報は、こちらにまとめてあります。ぜひご一読を!