かねてから議論されていた給付型奨学金（返済不要の奨学金）の本格実施に向けて、創設のための改正日本学生支援機構法が参議院本会議で可決され、成立しました。
給付型奨学金の法律が成立 再来年度から本格実施へ
3月31日 13時08分
所得が少ない世帯の大学生などを対象に、返済の要らない給付型奨学金を創設するための法律が、参議院本会議で全会一致で可決・成立し、再来年度（平成３０年度）から本格的に実施されることになりました。NHK NEWS WEB
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20170331/k10010932341000.html
給付型奨学金の内容は？
返済不要の給付型奨学金については、早急な法改正が求められていました。今回の法改正により、来年度より住民税非課税世帯や児童養護施設退所者などを対象に、1学年2万人規模で開始されます。進学先の区分や、通学の形態（自宅か下宿か）などにより、給付金額が変わります。
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区分 |
自宅通学 |
自宅外通学 |
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国公立 |
2万円 |
3万円 |
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私立 |
3万円 |
4万円 |
また、特に社会的養護が必要な人（児童養護施設退所者など）には、一時金としてこれと別位24万円の支給が決定しています。
※日本学生支援機構のサイトに飛びます
今年（平成29年度）進学した学生は対象にならないの？
来年度（平成30年度）の本格実施ですが、今年29年度の大学等進学者にも、対象になる人には一部先行実施されることになっています。
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区分 |
給付月額 |
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国公立 |
3万円 |
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私立 |
4万円 |
※日本学生支援機構のサイトに飛びます
こちらは進学先の大学などで申込みを行います。詳細は各学校で問い合わせをして下さい。
なお、新しい奨学金について相談したい、詳しく聞きたい、という人に、日本学生支援機構が相談窓口を設置しています。
相談窓口電話番号 ：03-6743-6719
平成29年4月28日（金曜日）まで、平日9時00分～18時00分の受付です。
新たな奨学金制度に関する相談窓口の設置について - JASSO
※日本学生支援機構のサイトに飛びます
なお今回の改正法成立に伴い、生徒・保護者や学校関係者に向けて、文部科学大臣からのメッセージが発表されています。あたたかいメッセージです。ぜひご一読ください。
奨学金制度の充実に関する松野文部科学大臣からのメッセージ：文部科学省
以上、「給付型奨学金、来年度から本格実施へ！改正法が全会一致で可決・成立」という内容でした。
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参考リンク：
2018年度募集の給付型奨学金、推薦してもらうための条件が決定しました。各高校を通じて予約採用で申しこみます。
給付型奨学金と合わせて、第一種奨学金も一部条件緩和されています。
給付型奨学金の実施以外にも、第一種奨学金（無利子）の条件緩和など、昨年度より奨学金制度が少しずつ変化しています。こちらの記事にも書いています。
