来年度から本格実施される、日本学生支援機構の給付型奨学金(返還不要タイプ)。今年高校3年生の学年か、2年以内の既卒者から、各高校ごとに推薦のうえ選考が行われますが、推薦の方針が決定したようです。
給付奨学生採用候補者の推薦に係る指針(ガイドライン) PDFファイル 日本学生支援機構
2017/08/18追記
平成30年度分の日本学生支援機構の給付型奨学金の申し込みは終了しています。詳しくはこちらをご参照ください。JASSO以外の給付型奨学金に関しても解説しています。
ただし、平成30年度分の推薦指針は今後の参考になると思われます。再来年度以降に利用を検討している場合は、ぜひ当記事をご一読ください。
- おさらい:給付型奨学金の対象者はこのような条件の人
- 給付型奨学金の内容は?
- 高校推薦枠には、高い学習成績や学校活動、学習意欲や今後の人生設計などから総合的に判断されるようです
- 推薦基準の比率については、高校裁量の部分も…
- 給付型奨学生としての推薦はその年度のみ有効です
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おさらい:給付型奨学金の対象者はこのような条件の人
まず、来年度(2018年度・平成30年度)以降、給付型奨学金の対象になる人をおさらいしましょう。
給付型奨学金を使えるのは、
・平成30年度に大学や短期大学・専修学校(専門課程)に進学を予定している人
・高等専門学校3年次から4年次に進級する予定の人
これらの人のうち、
・住民税非課税世帯の人、又は生活保護受給世帯の人
・社会的養護を必要とする人
が対象です。
社会的養護を必要とする人、とは、
・18歳時点で児童養護施設・児童自立支援施設・情緒障害児短期治療施設(児童心理治療施)・自立援助ホームに入所している人または入所していた人
・18歳時点で里親・小規模住居型児童養育事業(ファミリーホーム)委託者のもとで養育されている人若または養育されていた人
となっています。
なお、今年度高校3年生で平成30年3月末に卒業予定の人のだけでなく、高校卒業後2年以内の人や、高卒認定試験合格後2年以内の人なら申し込み可能です(卒業校に問い合わせするか、直接日本学生支援機構に問い合わせをしてください)。
給付型奨学金の内容は?
給付型奨学金の給付額はこのようになっています。
区分 |
自宅通学 |
自宅外通学(入寮、下宿など) |
国公立大学など |
2万円 |
3万円 |
私立大学など |
3万円 |
4万円 |
社会的養護を必要な人の場合は、入学時に一時金として24万円が別枠で支給されます。
高校推薦枠には、高い学習成績や学校活動、学習意欲や今後の人生設計などから総合的に判断されるようです
給付型奨学金は、貸与型奨学金と同様に、在席している高校を通じて申し込みをします。
今回発表された推薦基準では、単純に学力基準を設定するなどではなく、各高校が希望者に個別面接やレポート提出などを課して、本人の意識を十分に確認するなど、人物像を総合的に判断して推薦を決める、とのこと。選考の際に考慮する就学期間は高校1~2年までで、既卒者の場合は高校3年までの状況も加味されます。
【成績】充分な学力が求められますが、今回、具体的な評定の平均値は設定されず、高校裁量に任されています。
【学校活動】学校の教科以外の活動で優れた成果を収めていることが求められます。
【人物】高校生活で課題を克服した経験や、出欠状況、進学後の学習意欲や、将来の人生設計までも含めて、総合的に判断するとのことです。
推薦基準の比率については、高校裁量の部分も…
さまざまな側面から推薦するかどうかが判断されますが、家計の状況を優先するか、学力や人物像を優先するか、など、推薦基準のどの部分をより重視して候補者を決めるか、という点は、高校ごとの裁量に任される、とのことです。
給付型奨学生としての推薦はその年度のみ有効です
晴れて給付型奨学金の採用者に選ばれても、もし進学しなかったら、候補生としての資格を失います。つまり浪人すると翌年再度申し込み・審査が必要、ということです。
また辞退者が出た場合も、「じゃあうちの学校の枠が空いたから、次はこの人で」みたいに、その高校から補欠採用枠みたいなことはありません。あくまでも個別の生徒像でみて、判断・推薦、という考え方です。
以上「平成30年度から新設される給付型奨学金の推薦指針が決まったようです!具体的な評定条件は設定されず」という内容でした。
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参考リンク:
第一種奨学金、2017年度予約採用分から、一部採用条件が緩和されています。