奨学金と合わせ、教育費の準備に第一選択肢として挙げられるのが、国の教育ローン（日本政策金融公庫の教育一般貸付）です。
本人が貸与する奨学金とは根本的に違い、借主は保護者になります。また、奨学金は進学後の入金になりますが、国の教育ローンは一年中申し込み・融資が可能なので、入学前の学費納入に活用できます。
本日は、国の教育ローンがどんな学校の学費に使えるか、をお伝えします。
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国の教育ローンの融資は、義務教育終了後の教育機関が対象
国の教育ローンは、中学卒業以上の人が学ぶ学校など教育機関で、6カ月以上を修業年限にしている学校等を対象にしています。中学卒業後、ということは、つまり義務教育終了後という意味です。中学校までに通った塾や語学学校などの費用を借り入れることはできません。
例外的に、海外留学の際に、留学条件として語学学校などへの修業が課せられている場合、修業が３カ月以上で国の教育ローンの融資対象とされます。
国の教育ローンの対象校はこちら！
では、国の教育ローンが使える学校をまとめてみましょう。
大学・大学院・専門職大学院（法科大学院など）・短期大学
奨学金と合わせて、多くの家庭が大学進学の際に国の教育ローンを利用します。大学は入試制度が多様化しており、秋のAO入試や推薦入試で進路決定した場合は、年内に入学金の振込がやってきます。奨学金では入金が間に合いませんので、国の教育ローンやその他銀行教育ローンなどを合わせて検討するのをおすすめします。
専修学校、各種学校、デザイン学校
専修学校とは、いわゆる専門学校のこと。実技が身に付き、就職に有利なことから人気が高くなっているようです。美容専門学校や医療系専門学校等、あらゆる専門学校に利用できます。また、中学卒業後の年齢であれば、語学学校などの学費にも利用できます。
予備校
国の教育ローンは予備校の費用にも使えます。大学受験前に国の教育ローンを申し込み、審査通過までしておいて合格後に融資を振り込んでもらう方法を公庫側でも推奨していますが、残念ながら浪人して予備校に行く場合でも、予備校費用に使えます。ご安心ください。
ただし、授業料によっては、融資額が変更になる可能性があります。申し込んだ公庫支店窓口に相談してください。
高等学校、高等専門学校、特別支援学校（高等部）
国の教育ローンは大学受験～大学在学中の費用として使う人が多いですが、義務教育後の教育機関に使えるので、もちろん高等学校や高専でも対象になります。
原則6カ月以上の留学（海外の大学、大学院、短期大学、高等学校、高等専門学校）
国の教育ローンは、海外の大学や大学院などに半年以上留学する場合は、留学費用として融資してもらえます。
職業能力開発校など、その他教育機関
職業能力開発校は、職業能力開発促進法のもとに都道府県や民間企業が設置している、職業訓練を行う施設です。「職業能力開発校」という呼称になっていないため、注意が必要です。一例を挙げれば、「高等技術専門校」や「高等職業技術専門校」「キャリアアップセンター」「産業技術専門学院」などさまざまです。
日本学生支援機構（JASSO）の奨学金と併用できます
すでにJASSOの奨学金を申し込んでしまったけど……という場合でも、ご安心ください。国の教育ローンとJASSOの奨学金は併用が可能です。というより、それぞれ融資時期が異なるため（国の教育ローンは年中融資OK、奨学金は学校に入学後の貸与開始）、教育費調達にはむしろ併用するのをおすすめします。
JASSOの奨学金以外の奨学金を利用する場合は、念のため、併用可能かどうかをご確認ください。
利用には所得制限など条件にご注意を！国の教育ローン情報
国の教育ローンは、銀行教育ローンや銀行カードローンと異なり、所得上限が決まっています。つまり、決められた所得よりもたくさん所得がある人は、利用することができません。ご注意ください。
国の教育ローンの申し込みに関する記事を多数リリースしています。どうぞご一読ください！
＊国の教育ローンを実際に筆者が申し込んだときの体験談や、担当者からこっそり教えてもらった申し込み方法を紹介しています。
＊国の教育ローンの審査について解説しています。
＊国の教育ローンの返済方法について、シミュレーションを交えながら説明しています。
以上「国の教育ローンの対象校は？どんな進学先なら使える？」という内容でした。
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参考リンク：
