《このページでわかること》 ☑ 国の教育ローンと奨学金、審査の相違点 ☑ 国の教育ローンと奨学金は同時申し込みが良い理由 ☑ 奨学金を在学中に増額する方法 ☑ 奨学金が使えないときは銀行教育ローンを賢く選ぶ ☑ 教育費のピンチには「銀行カードローン」で緊急対応可能 |
入学金や授業料などの直接的な学校納付金だけでなく、教材費や生活費、交通費といった学生生活の幅広い経費に利用できるのは、国の教育ローン。
正式名称は日本政策金融公庫の「教育一般貸付」で、低金利で安心して利用できる公的ローンとして人気が高くなっています。
現在、国の教育ローンは教育費調達の第一選択肢となっていますが、誰でも無条件に使える訳ではなく、当然審査もあります。まさかの審査落ちに備えて、用意しておくべきことはなにでしょうか?
このページでは、国の教育ローンの審査落ち対策について解説します。どのような方法があるかに加え、審査落ちの際に頼れる、ほかの教育ローンについても考えます。
★このページで紹介している奨学金情報は、全て日本学生支援機構(旧育英会)の奨学金制度のものです。大学独自の奨学金など、これ以外の奨学金では情報が異なります。日本学生支援機構以外の奨学金を利用している人は、混同しないようにしてください。
また、金額などの各情報の細かい数値は、大学進学に対応する数値になっています。専門学校や大学院など他校に適応する具体的な数値は、日本学生支援機構のホームページで確認できます。大学進学時の数値と異なる場合がありますので、必ずご確認ください。
奨学金の増額 目次
- なぜ審査落ち?国の教育ローンの利用条件を確認してみる
- 国の教育ローンは奨学金とセットで申し込むべき!
- 奨学金って途中で増額できる?入学後の教育費増加対策
- 国の教育ローンが使えない!でも銀行教育ローンがあります
- 急ぎで教育資金が必要!そんな時に使える調達方法とは?
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なぜ審査落ち?国の教育ローンの利用条件を確認してみる
日本政策金融公庫の「国の教育ローン(教育貸し付け)」は、国の公的機関が貸し付けている、いわゆる公的ローンです。「公的」という言葉から、申し込めば誰でも使えるようなイメージがありますが、当然ながら審査はあります。審査があるということは、実際に審査落ちして利用できない人がいます。
日本学生支援機構奨学金の審査落ちの最大の理由は、家庭収入の多さが挙げられます。また学生本人の学力も選考条件のひとつになっていますので、学力(評定)が十分でない場合、審査に通らないことがあります。
【参考】
奨学金の審査落ちの理由は収入の多さと学力不足が考えられますが、では、国の教育ローンに落ちてしまう時は、どんな理由があるでしょうか?
国の教育ローンと銀行教育ローンの違い
国の教育ローン審査は、広く一般に貸し付けるために、一般のローンとは少し違う点もあります。部分的に奨学金審査と通じる部分もあるようです。
〇奨学金と同じく、申込条件に世帯の年収上限がある
例えば奨学金の申込みには、家庭収入の上限金額が設定されています。一般のローンでは収入が少ないと利用できませんが、奨学金の場合は基準を超える場合は利用できません。
▼例:大学予約採用の家計基準
世帯人数 |
3人の場合の 年収上限 (カッコ内は所得) |
4人の場合の 年収上限 (カッコ内は所得) |
5人の場合の 年収上限 (カッコ内は所得) |
第一種 |
692万円 (286万円) |
781万円 (349万円) |
896万円 (464万円) |
第二種 |
1,033万円 (601万円) |
1,124万円 (692万円) |
1,274万円 (842万円) |
奨学金と同様に、国の教育ローンも家庭収入の上限が決まっています。
▼国の教育ローン 申込み年収制限
扶養している子どもの人数 |
世帯全員の年収合計の上限 |
事業所得者の所得上限 |
特定の用件を満たす場合 |
1人 |
790万円 |
590万円 |
990万円/事業所得者は770万円 |
2人 |
890万円 |
680万円 |
|
3人 |
990万円 |
770万円 |
|
4人 |
1090万円 |
860万円 |
|
5人 |
1190万円 |
960万円 |
国の教育ローンを利用するには、世帯年収の上限があります。これは、経済的に困難な学生の学びを支えるという考え方に基づきます。したがって、上限額を上回る収入が家庭にある場合は、審査に通ることができません。
ただし、昨年までは超えていたけど、今年は雇用形態の変更などで上限額を超えない予定だ、という場合は、利用できるケースがあります。直接日本政策金融公庫に相談してみましょう。
〇一般ローンのように個人信用情報機関の照会がある
奨学金の借り主は学生本人になりますが、国の教育ローンは保護者が子供のために借りる教育ローンです。
したがって国の教育ローンの申し込みの際は、個人信用情報機関へ保護者(借り主)の信用情報の照会を同意する必要があります。日本政策金融公庫で照会するセンターは、以下の3社となっています。
・全国銀行個人信用情報センター
・(株)シー・アイ・シー
・(株)日本信用情報機構
つまり、年収が上限額までに収まっていても、保護者の個人情報を信用情報機関に照会した結果、延滞などのブラック情報があった場合は貸し付け不可となることもあります。
【メモ】ちなみに奨学金を取り扱っている日本学生支援機構ですが、近年全国銀行信用情報センターという信用情報機関に加盟しました。したがって、奨学金の申し込み手続時にも、個人信用情報取扱いの同意書を提出します。
これは延滞対策のための信用情報登録および利用(悪質な延滞を信用情報に登録すると公表することで防止する)利用されますので、選考時に保護者の信用情報が照会されることはありません。
【まとめ】国の教育ローン審査は、奨学金や一般ローンの審査内容とは異なり、年収制限(上限)と保護者の信用情報の2点が審査上大きなウエイトを占めると考えられます。
国の教育ローンは奨学金とセットで申し込むべき!
国の教育ローン審査に落ちた場合に備えるため、奨学金を同時に申し込んでおくと良い、という情報を聞いたことはありませんか?
実は、同時申し込みは筆者もぜひおすすめしたい方法です。なぜ、国の教育ローンと奨学金を両方申し込んでおくとよいのでしょうか?
同時申し込みがおすすめの理由は?
現在、日本学生支援機構(JASSO)の奨学金のスタンダードな申込み方法は、高校3年生の6月頃に申し込む「予約採用」となっています。
予約採用とは、来年度用に用意された奨学金の採用枠を、あらかじめ利用予約しておく、という主旨の申込方法です。
奨学金そのものは、大学等に入学してからも年度に1回(緊急・応急採用は原因発生に伴い随時)申し込みが可能です。しかし、だからといってのんびり構えているのはおすすめできません。採用枠が十分なうちに抑えたいだけではなく、予約採用時にしか申し込めない特別枠の奨学金があるからです。
それが「入学時特別増額貸与奨学金」です。
この特別な奨学金、実際に利用するには国の教育ローンと深い関わりがあるのです。
入学時特別増額貸与奨学金の解説
実は、入学時特別増額貸与奨学金の利用には条件が付いています。それは「国の教育ローンを申しこんだ人で、利用できなかった人」ということです。
つまり、国の教育ローン審査に落ちた人だけが利用対象者、という訳です。つまり、とにかく国の教育ローンを申し込まなければ、特別増額貸与は利用できません。これが、両方申込んでおくべき理由です。
利用の順番はこのようなかたちになります。まず奨学金の予約採用の申込みの際に増額貸与を希望する、として提出しておきます。その後国の教育ローンを申し込んで、無事に融資決定した場合は国の教育ローンを使いましょう。この場合は特別増額奨学金の貸与対象から外れます。
もしも国の教育ローンが審査落ちで利用できなかった場合は、特別増額分として、月ごとの貸与とは別枠でまとまった奨学金を受け取れます。
なお、増額貸与の内容は、10万円以上~10万円単位で最高50万円まで申し込むことが可能です。
入学時特別増額貸与奨学金の注意すべき点
国の教育ローン審査落ち対策に役立つ入学時特別増額貸与奨学金ですが、利用に際してチェックしておきたい点もあります。
〇特別増額単体利用はできない点に注意
入学時特別増額貸与奨学金は、基本の奨学金(毎月の貸与)の申し込みが大前提です。月々の貸与なしで、特別増額だけ申し込みすることはできません。
奨学金は申し込み時期が決まっていますので、国の教育ローン審査に落ちてから申し込もうとしても不可能ですあらかじめ奨学金の予約採用時に申し込みしておいてください。
また、入学時に限った特別貸与なので、2回生や3回生になってから奨学金の在学採用(入学後の採用)になった人が、さかのぼって利用することはできません。
〇貸与時期(振込時期)に注意
入学時特別増額貸与奨学金は、予約採用時に申込みしますが、実際に貸与されるのは入学後になります。
具体的には初回の奨学金が貸与される5月頃に、月々の貸与と一緒に振り込まれる仕組みになっています。一番お金の必要な入学前には貸与されないので、注意してください。
国の教育ローンは入学前資金のために利用する人も多いですが、審査落ちしてしまった場合でも、特別増額奨学金の貸与は5月頃です。かなりのタイムラグが発生するため、その間をどのようにしのぐかが重要課題。その場合は別のローンをつなぎに利用するなどの方法を考える必要があります。
〇利息に注意
入学時特別増額貸与奨学金は、有利子での貸与になります。
つまり基本の奨学金を第一種(無利息)で申し込んだ人でも、第二種(利息あり)の増額部分としての貸し付けとなります。
借入金利は、基本の第二種よりは若干高い設定です。変動金利と固定金利とそれぞれ利率設定されていますので、日本学生支援機構のホームページなどで確認しましょう。ただし、一般銀行教育ローンと比較すれば、かなりの低金利です。
〇借り主に注意
国の教育ローンは、保護者の名義で借りる教育ローンですが、特別増額奨学金を利用する場合は、借金の名義が学生本人になります。
つまり、当初親が用意するつもりだった分まで、子供の借金として上乗せされてしまいます。この点を理解したうえで、上手に利用してください。
奨学金って途中で増額できる?入学後の教育費増加対策
入学前の国の教育ローン審査落ちには、入学時の増額奨学金が使えることが分かりました。では、入学後に「もっと教育費が必要」となった場合は、どうすれば良いでしょう。
手持ち資金では足りない教育費増には、
★新たに国の教育ローンにチャレンジする
★奨学金を増額する
★銀行教育ローンなどのその他ローンを利用する
以上3点の対処法が考えられます。
ここでは、奨学金が増額できるかどうか、について取り上げてみましょう。
ずばり、すでに利用している奨学金で足りなくなった場合、毎月の貸与額を増額することは可能です。
一例として、大学などの貸与月額は以下のように決まっています。
▼貸与月額の例(大学・短大・専門学校)
条件 |
第一種 |
第二種 |
|
学校の種類 |
居住 |
||
国公立 |
自宅 |
45,000円 |
30,000円 50,000円 80,000円 100,000円 120,000円 のいずれか |
自宅外 |
51,000円 |
||
私立 |
自宅 |
54,000円 |
|
自宅外 |
64,000円 |
これらの決められた金額から、増額することができます。
ただし、第一種で採用になっている人は月額が固定になっていますので、さらに奨学金を貸与したい場合は第二種としての増額になります。したがって、第一種の貸与額に追加する形で、第二種の希望の金額を有利子で借りるようになります。例えば第一種で45,000円貸与している人が、第二種で30,000円を追加した場合、毎月75,000円貸与となります。
第二種の採用の人は、設定されている金額の中から選ぶようにします(月額50,000円を80,000円にする、など)。
奨学金増額の手続き方法は?審査はある?
奨学金増額の手続きは、在学している大学等の担当窓口(学生支援室、学生生活課、などの名称になっています)に申し出て、第二種奨学金貸与月額変更願を提出すればOKです。早ければ手続きの翌月分から増額できます。増額に際しての審査はなく、書類の手続きのみで大丈夫です。
第二種奨学金貸与月額変更願を記入する場合、奨学生番号などの基本情報の他に、いくつか悩みポイントがありますので解説しておきますね。
〇貸与月額変更届の「変更後の借用金額(予定)」ってなに?
貸与月額変更届には「変更後の借用金額(予定)」という欄があり、混乱する人がたまにいます。
これは、増額した場合、最終的に貸与金額がいくらになるかを記入する欄です。
奨学金の貸与を管理しているスカラネットPSにログインすると、現在の自分の貸与予定金額や、貸与期間が分かります。それを参考に増額貸与を受ける月数を計算し、最終的にいくら増額になるのかを計算します。例えば月額5万円を8万円の増額すると、毎月3万円の増加です。8万円の貸与開始から貸与終了までの残り期間が20か月の場合は、
3万円×20か月=合計60万円の増額
となります。
増額金額の合計を、現在の貸与額に足した金額が、変更後の借用金額になります。
〇新たに保証人のサインは必要?機関保証の場合は?
人的保証を選択している場合は、手間はかかりますが、増額書類にも保証人の署名が必要です。
機関保証の場合は、該当欄にチェックを入れるだけでOKです。なお、当然ですが増額すると保証料の金額も変わります。増額月より変更になりますので、ご注意ください。
奨学金は増額可能です。しかし、2~3か月おきに変更するなど、あまり頻繁に月額を変えるのはNGのようです。また、増額により返済額や、場合によっては返済期間も変更になります。必ずシミュレーションして、確認してから利用してください。
最後に奨学金予約採用者の大まかな手続きの流れをおさらいとして紹介しておきましょう。
▼【参考】奨学金予約採用者手続の流れ
【入学時】 採用候補者決定通知書を進学した学校に提出して、手続きのための識別番号を交付さしてもらいます。その番号を使い、インターネット経由で進学届を提出してください。また、返還誓約書はウェブではなく、学校に提出します。 【在学時】 毎年12月~年明けにかけて、学校を通じて貸与額通知書が交付されます。内容確認し、継続貸与を希望する場合は、奨学金継続願をスカラネットPS(インターネット)から入力し手続きします。くれぐれも指定日に遅れないように注意してください。 卒業までに、返済口座番号や、返済方法を確認しておきます。貸与分がもしも余っていた場合、据置期間に繰上返済しておけば、利息の節約になります。 【貸与終了時】 貸与奨学金返還確認票を受けとり、指定した金融機関を通じて返還が始まります(口座引き落とし)。繰上返済など返済開始後のいろいろな手続きも、スカラネットSPより行ってください。 |
国の教育ローンが使えない!でも銀行教育ローンがあります
国の教育ローン審査に落ちてしまった!!でも……
★実は奨学金の申込みをしていなかったので、特別増額奨学金が使えない ★奨学金の申し込みはしていたけど、特別増額貸与までのタイムラグが困る ★奨学金は学生本人の借金になるので利用したくない |
……という場合、次に頼れる教育費調達方法は銀行教育ローンということになります。
銀行教育ローンは民間金融機関の取扱いなので、国の教育ローンより金利が高いです。しかし教育に使うお金、ということで、フリーローンなどよりはかなり低金利設定になっています。また銀行取り扱いのローンなので安心して利用できます。
銀行教育ローンは、基本的に必要額を申し込んで審査を受け、一括貸し付けされます。限度額内で何度も貸し借りできるカードローンのようなタイプのローンではありません。(まれに熊本銀行や常陽銀行など、地方銀行でカードローンタイプの教育ローンがみつかります!)追加融資を受けたいときは、新しいローンとして再度申し込みを行います。
国の教育ローンは最高こども一人当たり350万円までの貸付ですが、銀行教育ローンのなかには限度額500万円~1000万円といった高額設定の商品もあります。私大や医学部系などでも十分な資金が準備可能です。
国の教育ローン審査落ちした場合でも、銀行教育ローンはOK?
国の教育ローンと銀行教育ローンでは、審査基準が違っています。したがって、国の教育ローンに落ちたから銀行教育ローンも難しい、と考える必要はありません。
国の教育ローンの審査落ちが、世帯収入が制限より多かったことが原因なら、むしろ一般の銀行教育ローンでは審査に通りやすいといえます。
ただ、申し込んだ保護者の個人信用情報が原因で国の教育ローンに落ちたと考えられる場合は、銀行教育ローンでも審査に通るのは難しいと言えます。
最終的な判断は審査してもらわないと分かりませんが、銀行教育ローンを申し込むなら、常識的に不利な情報(他のローンの延滞や、過度な借り入れ、クレカの過剰保持など)がないに越したことはありません。
信用情報に不安がある人は、お試し的に次々にローンを申し込んでしまうことがありますが、ローン審査を信用情報のテストに使ってはいけません(重複申し込みや審査落ちでますます不利になります)。各信用情報機関とも、手数料1000円程度で内容を開示してくれますので、一度調べてみるのも一案です。
入学時特別増額貸与奨学金までのつなぎ融資にも対応可能
国の教育ローンは申し込みから実際の融資まで20日程度と案内されており、受験シーズンにはさらに日数がかかることもあるようです。
一方、銀行教育ローンなら即日審査ができる場合があります。したがって、実際に融資が下りるまでの期間は、国の教育ローンより早い対応が可能です。
とにかく必要な時に借入れ可能かどうかをすぐ知りたいもの。結果がすぐにわかるのは、精神的にも助かりますね!
銀行教育ローン選び、ポイントは?
銀行教育ローンを選ぶ時には、金利や審査スピード、融資までの時間は当然チェックしますね。しかし、ほかにも気をつけて見ておきたいポイントがいろいろあります。
〇無担保か有担保かをチェック
大手銀行での教育ローンでは、限度額が高いと思ったら有担保型だった、ということがあります。中には不動産を担保に最高3000万円までOKの教育ローンも!団体信用生命保険に加入できるものもあり、教育ローンといえどもさまざまなパターンがあります。
念のため、担保の要・不要は気をつけてチェックしましょう。
〇保証金や保証人をチェック
保証金(保証料)が金利に含まれているのか、金利とは別に支払いになるのかも大切なポイントです。借入金額が大きくなりがちな教育ローンでは、保証金もあなどれない金額になります。
あわせて連帯保証人の要・不要もチェックしておきましょう。
〇申し込み特典をチェック
地方銀行でよく見られるのが、指定された条件を満たせば金利引き下げになるサービス。最終的に2%台で教育ローンが利用できる場合もあります。進学シーズンにはキャンペーンでどこの銀行でも金利引き下げになっています。
このようなタイミングをうまくキャッチできれば、国の教育ローンとさほど変わらない利息で、便利に使うことが可能です。世帯のメインバンクをぜひ一度チェックしてください。
急ぎで教育資金が必要!そんな時に使える調達方法とは?
国の教育ローンは申込みから融資まで20日程度はかかると案内されており、意外と待たされる印象です。したがって、審査が混み合う本格的な受験シーズン前に、早めに申し込んで審査だけ通しておくのがおすすめの利用方法です(審査通過後、融資を待ってもらうことができます)。
しかし、初め国のローンを使う予定はなかったけど、当てにしていた親族の援助が予定より少なかったとか、用意していたよりも多い金額が必要だった、などで慌てて申し込むケースもあるでしょう。
そのように切羽詰まって申し込んだ場合に、予定外に審査落ちしてしまうと、本当に途方に暮れてしまいます。
緊急時に助かる銀行カードローンは教育費調達にも役立つ
「今から銀行教育ローンに申し込んでも間に合わない…〇月〇日までに学費を振り込まないと合格が取り消しになる!」そのような緊急事態に陥った場合は、銀行カードローンが活用できます。
銀行カードローンが教育費調達に重宝するのは、次のような点です。
〇最短で申し込んだ翌々日に契約できる
条件を満たせば、申し込んだ翌々日に契約可能な銀行カードローンがあります。カード発行を待たずに自分の口座に振込融資ができるカードローンであれば、もっともはやくて申し込みの翌々日に借入金をつかうことが可能です(2018年1月より、審査方法の変更により、銀行カードローンの即日融資は廃止されました)。
ただし、融資までの時間は銀行により開きがあるのが実情です。場合によっては1カ月近くカード発行までにかかるケースもあるとか。
したがって、融資が比較的早く、自分が利用できそうで、申し込みしやすそうな銀行カードローンをあらかじめ調べておくと、いざと言う時に役立ちます。可能なら受験シーズン前にカードを準備しておくのも一案です。借り入れをしなければ利息も発生しません。
▼最短の融資時間早見表
銀行名 |
融資時間の目安 |
楽天銀行スーパーローン(楽天銀行カードローン) |
申込みの翌営業日 |
住信SBIネット銀行カードローン(MR.カードローン) |
申込みの翌営業日 |
三井住友銀行カードローン |
申込みの翌営業日 ※自動契約機でカード受け取り |
みずほ銀行カードローン |
申込みの翌営業日 ※口座を持っている場合 |
イオン銀行カードローン |
申込みの翌営業日 ※口座を持っている場合 |
横浜銀行カードローン |
申込みの翌営業日 ※申し込みに居住制限あり |
〇審査に通りやすい
銀行カードローンは、審査を担当する保証会社に消費者金融や信販会社を使っています。消費者金融のノウハウを生かすことで、取引全般がスピーディーに利用しやすく、また審査に通りやすくなっています。
各保証会社は審査を担当しているだけで、実際の貸付は銀行が行っています。まれに「バンクイックでお金を借りるのは、アコムから借りることになる」などと思っている人がいますが、そのようなことはありません。
▼保証会社早見表
銀行名 |
保証機関(審査担当) |
三菱東京UFJ銀行 バンクイック |
(株)アコム |
三井住友銀行 カードローン |
SMBCコンシューマーファイナンス(株) (プロミス) |
みずほ銀行 カードローン |
(株)オリエント コーポレーション (オリコ) |
イオン銀行 カードローン |
イオンクレジット サービス(株) オリックス・ クレジット(株) |
横浜銀行 カードローン |
SMBCコンシューマーファイナンス(株) (プロミス) |
〇限度額内で何度でも出し入れできる
国の教育ローンや銀行教育ローンは、追加融資を受ける場合は、あらためて申込書を提出し、審査を受けなくてはいけません。申込み1件ずつ、別口のローンとして取り扱いになるからです。
銀行カードローンなら、申し込みと審査は初回の1回だけでOK。利用限度額が決まれば、その範囲内で自由に借入れ・返済ができます。つまり、必要な時に必要な金額だけ最寄りのATMからサッと借りられる、ということ。またゆとりのある時は、少額でもこまめに返済できる仕組みにもなっています。
借入・返済をきちんと続けて利用履歴を積めば、限度額を増額してもらえることもあります。
「消費者金融系カードローン」と呼ばれるものは、いわゆる消費者金融のことで、金利が高くまとまった金額が借りにくいものです。 また、学生ローンという名称のローンもありますが、こちらも学生を対象にした事実上の消費者金融です。 カードローンをまとまった額の教育費に使いたい場合は、銀行カードローンを選んでください(消費者金融では一度に高額を借り入れるのが難しいため)。 しかし、消費者金融には銀行カードローンではできない「即日融資」できる可能性があります。また、30日間無利息サービス、180日間無利息サービスなどがあり、5万円とか10万円の少額を教育費の一部や、教育費を支払った後の家計の補てんとして短期間借りる場合は、利便性もよく確実にオトクです。お金の用途によって使い分けするのも一案です。 |
銀行カードローンを教育費に使う場合はここに注意
銀行カードローンを教育費調達に利用する場合の注意点は、1点につきます。
それは…
教育費は銀行カードローンで借りっぱなしにしない! |
利便性が抜群によい銀行カードローンの唯一の欠点は、国の教育ローンや銀行教育ローンと比較すると、金利がかなり高いことです。
すぐに用意できるから…めんどくさい手続きなしで追加借入ができるから…と、だらだらと教育費を銀行カードローン頼みにしてしまうのは、上手な使い方とは言えません。
なぜなら、教育費とは継続的に必要なお金だからです。
購入時に1度だけ支払う住宅ローンや自動車ローンとは異なり、教育費は子供を学校に行かせている間はずっとかかり続けます。高額の学費振込が複数回続くほか、教材費や交通費、研修旅行代など、「いったいあといくら必要なの?」と不安になるほど、次々と支払いがやってきます。
習慣的に不足分を銀行カードローンで借りていると、金利が高いゆえに、教育費が思わぬ大借金になってしまう恐れがあります。
はっきり言って、教育費はいまや高額投資のひとつです。したがって、まずは低金利の国の教育ローンと奨学金を主軸にして、不足分の教育費を考えましょう。
そのうえで、審査落ち対策として銀行教育ローンや銀行カードローンの準備を進め、それぞれの特長を生かして活用してください。特にカードローンで借り入れた分は、ある程度金額がまとまった時点で、金利の低い銀行教育ローンに借り換えるのがおすすめです。
▼支払いが切羽詰まっている場合、即日融資可能なのは消費者金融だけです
▼レイクならWeb申込み限定で60日間無利息サービスが使えます!
以上、「奨学金の増額は可能?手続き方法と審査は?国の教育ローン審査落ち対策と銀行教育ローン」という内容でした。
*教育費のつなぎ融資に最適な低金利カードローン ▼60日間無利息のカードローンはここだけ! ・レイク ▼30日無利息の大手カードローン ▼三井住友銀行ユーザーなら |
参考リンク:
国の教育ローン審査については、こちらもぜひお読みください。